ハーボニー配合錠はこんなお薬
治療を始めるまえに
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安全に治療を行なうために、次の項目に当てはまる方やお心当たりのある方は、必ず主治医、薬剤師、または看護師にご相談ください。
- 現在、服用中の薬がある
- 腎臓の病気がある(腎機能が低いと指摘を受けたことがある)
- 妊娠中あるいは妊娠の可能性がある
- 乳児への授乳中である
ハーボニー配合錠はこんなお薬
- ハーボニー配合錠は、ジェノタイプ1、2のC型慢性肝炎を治療するための、1日1回1錠の飲み薬です。
- ハーボニー配合錠は、 「レジパスビル」と「ソホスブビル」という2種類の薬効成分が入った配合剤です。
- ハーボニー配合錠を服用することにより、C型肝炎ウイルスを排除することが期待できます。
<錠剤 写真>
ハーボニー配合錠のはたらき
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C型肝炎の治療法は、治療の目的に応じて、以下の3つに分類することができます。
- 肝庇護薬:肝臓を保護し再生を助ける薬。
- インターフェロン:肝細胞に働きかけてC型肝炎ウイルスの増殖を妨げる薬。「リバビリン」という飲み薬を一緒に飲むことでこの作用を増強します。
- 直接作用型抗ウイルス薬:C型肝炎ウイルスの増殖を抑制する薬。
- ハーボニー配合錠は、「直接作用型抗ウイルス薬」という種類に属する新しい薬の成分である「ソホスブビル」と「レジパスビル」が1錠に配合されている薬です。
- ハーボニー配合錠は、C型肝炎ウイルスが肝臓の中で増えようとする際に必要な核酸という物質が作られるのを邪魔するなどのはたらきにより、C型肝炎ウイルスの増殖を抑えます。
監修: 北海道大学 医学研究院 消化器内科学教室 坂本 直哉 先生